【鹵】 11画 (0) 1級


[音]
[訓] しお
しおち
おろそ
おろ
たて
かすめる
うば

《意味》

  1. しお。しおち。アルカリ性の塩分を含んだ土地。しおつち
    地中から出る天然の結晶を鹵といい、海水からとったのを塩という。
  2. 岩塩のようにぼろぼろして質があらい。間ぬけ。おろそか。おろか
  3. たて。矢をふせぐ、大型のたて。「櫓」に当てた用法。
  4. つかまえて奪う。とらえる。「虜・掠」に当てた用法。

【鹵】しお

岩塩。海以外から採れる天然のしお。

【鹵】しおち

塩分を含んだ土地。作物が育たない塩土。塩地。

【鹵獲】ろかく

戦場で敗北した敵の兵器・軍用品などを奪い取ること。ぶんどること。
「鹵獲品」

【鹵簿】ろぼ

天子の行列。行幸・行啓のときの行列。
「鹵」は、大型のたて。「簿」は、行列の順序を書いた帳簿。行幸のとき、鹵で行列の前後を警衛し、行列の順序を帳簿に記すことから。

【鹵ろもう

  1. 塩分の多い土地と草ぼうぼうの野原。荒れ果てた土地。
  2. おそまつなこと。粗略。軽率。

【鹹鹵】かんろ

塩分が多いこと。また、その土地。

【荒斥鹵】こうせきせきろ

土地が荒れやせていること。
「荒」は土地が荒れやせること。「斥鹵」は塩分を含んで荒れた土地。

【斥鹵】せきろ

塩分を多く含んでいて、農耕のできない荒地。
「斥」は塩分を含む土地、「鹵」は天然の塩。

【粗鹵】そろ

そまつで役に立たないこと。
「疎鹵・鹵」とも書く。

《字源》

塩を入れる(かご)状の器に、塩を盛った形。
「鹵」の金文。

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