【萊】 11画 (8) 準1級

減画略字【莱】


[音] ライ
[訓] あかざ
あれち

《意味》

  1. あかざ。アカザ科の一年草。「藜」
  2. 草が茂った荒れ地。

【萊草】しば

荒れ地や道端に生える雑草の総称。
「萊草」は漢名からで、「名義抄」「字鏡集」に「しば」と訓読されている。

【草萊】そうらい

  1. 雑草の茂った土地。荒れ果てた地。
  2. 草深い田舎。地方。

萊】ほうらい

  1. 「蓬萊山」の略。中国の神仙思想で説かれる想像上の仙境。東方の海上にあって、仙人が住む、不老不死の地と信じられた。
    蓬壺(ほうこ)
  2. 「蓬萊台」の略。蓬萊山をかたどった台の上に、松竹梅・鶴亀(つるかめ)尉姥(じょううば)などを飾ったもの。祝い事に用いる。
  3. 「蓬萊飾り」の略。新年の祝いの飾り物の一つ。三方(さんぼう)に松竹梅を立てて、アワビ・数の子・昆布・ダイダイ・シダなどの山海の産物を飾りつけたもの。
  4. 富士山・熊野山など霊山、熱田神宮、台湾の異名。

【老萊斑衣】ろうらいはんい

親孝行のたとえ。
「斑衣」は模様のある派手な服で、ここでは子供用の服。
中国周代、楚の老萊子が七十歳になっても親の前で子供の服を身につけて子供の振る舞いをすることで、親に年を忘れさせようとした故事から。

《字体》

「來(来)」は、漢代の隷書の頃から「来」の字形で書かれていて、初唐の楷書ではすでに「来」が完成されていた。
中唐以降、説文解字の篆書体に準拠して、「來」が正字として作られた。
「來(来)」を含む字も同様で、「萊(莱)」「莱」の字体が、初唐の頃から手書きの楷書で書かれてきた。

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