【蔚】 14画 (11) 準1級
《意味》
- 草の名。おとこよもぎ。キク科の多年草。
- 草木がこんもりと茂るさま。
「鬱」
【蔚然】うつぜん
- 〔あたりが暗くなるほど〕草や大きな木が茂っているようす。鬱蒼。
「蔚然たる原始林」
- 勢いがさかんなようす。底の知れないほど立派なようす。
- 心がはれないようす。気がめいるようす。
「蔚然として楽しまず」
「鬱然」とも書く。
【薈蔚】わいうつ
- 草木がこんもりと茂るさま。
- 雲がもくもくとわきおこるさま。
- 雲や霧などがたちこめてうるおいがあること。
「薈鬱」とも書く。
《字源》
声符は「尉(い)」。
「尉」は火熨斗で、中に熱気がこもる状態をいう。
「蔚」は、その状態を草木で表して、さかんに繁ることをいう。
「尉」の正字は「」で「+火+又」。
「」は折りたたんだ衣服・布で、これに又(手)で火(熨斗)を加える形。
のち官名に用いられたので、別に「熨」の字が作られた。
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