[音] | ショ |
[訓] | きね |
《意味》
【杵】きね
臼に穀物を入れて搗く木製の道具。脱穀・精白・餅つきなどに用いる。
【金剛杵】こんごうしょ
古代インドの武器。のち密教で、煩悩を打ち砕く仏の智慧を象徴する法具。細長く手に握れるくらいの大きさで、両端のとがった独鈷、両端が三つに分かれている三鈷、五つに分かれている五鈷などがある。
【砧杵】ちんしょ
【昔取った杵柄】むかしとったきねづか
以前にきたえた腕前。
「杵柄」は杵の柄。
《字源》
声符は「午(ご)」。
「午」はきねの形で「杵」の初文。
「午」が十二支のうまに用いられるようになったので、意符「木」を加えて「きね」の意を表す。
:左から「午」の甲骨文字・篆書。