【矜】 9画 (4) 1級


[音] カン
キョウ
  キン
[訓] つつし
あわれむ
ほこ
やもお

《意味》

  1. つつしむ。うやまう。
  2. あわれむ。かわいそうに思う。かなしむ。
  3. ほこる。自負する。
  4. あわれな人。やもお。」に当てた用法。

【矜れむ】あわれむ

かわいそうに思う。気の毒に思う。

【矜育】きょういく

あわれみ育てること。
「みなしごを矜育する」

【矜持・矜恃】きょうじ

自信と誇り。自信や誇りを持って堂々と振る舞うこと。プライド。
「自負」「自尊」
「きんじ」は慣用読み。

【矜きょうじゅつ

あわれみめぐむこと。

【矜羯羅】こんがら

制咤迦(せいたか)童子とともに不動明王の脇侍。不動八大童子の第七。像は独鈷(とっこ)を人差し指と親指で支えて合掌する。

【矜る】ほこる

  1. 自分の力量を自負する。
  2. 他人を見下す。尊大にする。えらぶる。

【哀矜】あいきょう

同情すること。不憫(ふびん)に思うこと。

【自矜】じきょう

自分を誇ること。自分について自慢すること。

《字源》

声符は「今(きん)」。「矜」は矛の柄が原義で、他の音や意は仮借によるものと思われる。

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