【櫱】 20画 木(16) 1級
減画略字【蘖】
[音] | ゲツ |
[訓] | ひこばえ |
《意味》
ひこばえ。木の切り株から新しく出た芽。
【櫱余】げつよ
残りのもの。
【櫱】ひこばえ
草木の切り株や根元から萌え出る新芽。又生え。
「梅の櫱」
「孫生え」の意から。
【麹櫱】きくげつ
酒を造るためのこうじ。転じて、酒。
「櫱」は、切り株から再生する芽。再生のもとになるもの。
【残渣余櫱】ざんさよげつ
生き残った悪人たちの勢力。残党。
「渣」は絞りかす。
【萌櫱】ぼうげつ
出たばかりの芽と、ひこばえ(切り株から出た芽)。転じて、物事のはじまり。
《字源》
「櫱」は「木+(声符)辥」で切り株から出たひこばえ。
「辥」については「孼」を参照。
《字体》
唐代楷書から「」と書くのが一般的で、正字の「」と書いたものは見られない。
唐代の正字の字書『五経文字』ですら「」の字体が見出し字である。
現在の手書きの楷書では草冠も省略して「」と書いても差し支えない。