【萎】 11画 (8)  2級


[音]
[訓] える
しぼ
  しおれる
  しなびる
  つかれる

《意味》

  1. なえる。しぼむ。しおれる。
  2. 衰え疲れる。ぐったりする。「痿」

【萎縮】いしゅく

  1. 活気がなくなってちぢこまること。しなびてちぢむこと。いじけること。
  2. 生物の正常に発達した器官・組織の大きさが減少すること。「筋肉が萎縮する」

【萎靡】いび

活気がなくなって衰えること。なえて、しおれること。
萎縮(いしゅく)」「衰微(すいび)

【萎靡沈滞】いびちんたい

物事の動きに活気や勢いがないこと。
特に、社会・経済・文化などにいう。
「萎靡」は植物が()え、(しお)れること、「沈滞」はそこの方に沈み留まっていること。

【萎れる】しおれる

  1. 草花などが、弱ってしわがよったような状態になる。生気を失ってしぼむ。
  2. 力がぬけて弱る。気がくじける。元気がなくなる。意気消沈する。

【萎びる】しなびる

生き生きしたようすがなくなりシワが寄る。また、植物などが水分を失ってしおれる。若々しさが失われる。

【萎む】しぼむ

  1. 植物などが生気をなくして縮まる。なえしなびる。
  2. 張りつめていたものが、ゆるみちぢむ。
む」とも書く。

【萎える】なえる

  1. 体力や気力が衰えてぐったりする。
  2. 草などがしおれる。
  3. 衣服などがくたくたになる。よれよれになる。

【足萎え】あしなえ

足が自由に動かないこと。また、その人。
「蹇」とも書く。

《字源》

声符は「委」
「委」(か)+女」
「禾」は稲穂で作った(かぶ)り物で、これを被って踊り、豊作を祈る。
女性の場合は「委」で、男性の場合は「年(=人)」、幼少の子だと「季」である。
「委」はその時の女性のしなやかな踊りをいい、「年(みの)りをいう。
「委」はしなやかの意を持つ。
「委」の甲骨文字。
「年」の甲骨文字。
「季」の甲骨文字。

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