17画 (12) 準1級

姿形書換字【凋】


[音] チョウ
[訓] しぼ

《意味》

しぼむ。しおれる。衰える。

【凋む】しぼむ

張りがなくなり、しおれちぢむ。また、勢いがなくなる。生気がなくなる。
「風船が凋む」「花が凋む」
む」とも書く。

【凋萎】ちょうい

萎えてしおれること。しおれること。

【凋残】ちょうざん

しおれてだめになること。しぼみそこなわれること。つかれはてて弱り衰えること。

【凋落】ちょうらく

  1. 勢いがおとろえること。おちぶれること。
  2. 草木がしぼみ枯れること。
  3. やせおとろえること。容色がおとろえること。
  4. おとろえ死ぬこと。
「零落」

【凋氷画脂】ちょうひょうがし

苦労して効果のないたとえ。労力が無駄に終わることのたとえ。
「凋」は「彫」と同じで彫り込むこと。氷に彫刻し、油に絵を描く意。
「氷に()りて脂に(えが)く」が書き下し文。

【凋零磨滅】ちょうれいまめつ

しぼみ落ちて滅びること。
学門や芸術など文化的なものが滅びなくなること。
「凋零」は草花がしぼんで落ちる。「磨滅」はすり減ってなくなること。

【萎凋】いちょう

草木がなえしぼむこと。

【枯凋】こちょう

草木が枯れしぼむこと。また、物事の勢いが衰えること。

《字源》

声符は「周(しゅう)
「周」は四角い(たて)を四分割して、飾りとして点を加えた形で、「彫」の初文。
彫った飾りが稠密(ちゅうみつ)な(細かい)ことから、あまねくする・めぐる意となる。
葉が枯れて(しぼ)み、そこに稠密な彫飾(ちょうしょく)のように葉脈が浮き上がるので、氷結のときのさまと併せて「凋」という。
氷結のときに限らず、シワの生ずるようなさまをいう。

「周」の甲骨文字。
「周」の金文。祝詞を収める器「口()(さい)を加えている。

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