【桂】 10画 (6)  準1級


[音] ケイ
[訓] かつら

《意味》

  1. [国訓]かつら。カツラ科の落葉高木。
  2. 香木の総称。モクセイ。
  3. 中国の伝説で、月の中にあるという木。転じて、月の異名。
  4. [国訓]けい。将棋の駒の一つ。桂馬。

【桂】かつら

  1. カツラ科の落葉高木。山地に自生する。春、葉の出る前に紅色の小花が開く。材は建築・家具・器具・鉛筆の軸などに使用。
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  2. 中国の伝説で、月にあるという想像上の木。

【桂き】かつらむき

ダイコン・キュウリなどの野菜を5㎝ぐらいの長さで輪切りにしたあと、外側から内側へ向けて、薄く、紙のようにひとつながりにむいていくむき方。

【桂庵】けいあん

  1. 縁談の仲介者。仲人。
  2. 奉公人・雇い人を周旋する職業(の人)。口入れ屋。周旋屋。
  3. おせじ。また、おせじを言う人。
江戸時代の医者大和桂庵が、奉公や縁談の世話をしたことによるという。
「慶庵・慶安」とも書く   

【桂冠】けいかん

月桂冠(げっけいかん)」の略。月桂樹の枝葉で作った冠。古代ギリシャで競技の勝者に与えた桂冠。
転じて、名誉・栄光・勝利のしるし。

【桂冠詩人】けいかんしじん

イギリスで国王から任命され、王室の慶弔に公的な詩をつくることを義務とした詩人。現在は慶弔の詩は任意となり、終身年俸を与えられる名誉職。

【桂玉之艱】けいぎょくのかん

よそから物価の高い都会に来て、生活難に悩みながら暮らすこと。
また、都会に出てきて苦学することのたとえ。
「桂玉」は香木と宝玉のこと。「艱」は悩む、苦しむこと。
中国戦国時代、遊説家の蘇秦(そしん)が楚の威王(いおう)と会うために楚を訪れたが、三ヶ月も待たされた。その間、物価高に悩まされ威王と面会した際に「食べ物は宝玉より高く、薪は香木より高い」と嘆いた故事から。

【桂秋】けいしゅう

モクセイの花の咲く秋。また、陰暦八月の異名。

【桂殿蘭宮】けいでんらんきゅう

非常に美しい宮殿。
「桂」[蘭]はともに香木のこと。
金殿玉楼(きんでんぎょくろう)

【桂馬】けいま

  1. 将棋のこまの一つ。前方へ盤の目を一つとんで左右斜めに進める。(けい)
  2. 囲碁で、一つの石から一目あるいは二目へだてて斜めに石を打つこと。
《桂馬の高上がり》けいまのたかあがり
身分不相応の地位に上がり、実力が伴わずに失敗することのたとえ。
桂馬のこまは前にしか進めないため、むやみに進みすぎると戻るに戻れなくなって結局歩にとられてしまうことから。

【桂林一枝】けいりんのいっし

  1. わずかばかりの出世。また、科挙に合格することのたとえ。謙遜していうときに使う。
    折桂(せっけい)(桂を折る)」ともいう。
  2. 人柄の優れていることのたとえ   
晋の郤汞(げきしん)が進士の試験に合格したとき謙遜して「桂の一枝を得たにすぎない」と言ったという故事から。
崑山片玉(こんざんへんぎょく)

【月桂】げっけい

  1. 中国の伝説で、月に生えているという桂かつらの木。つきのかつら。
  2. 月。また、月の光。
  3. 「月桂樹」の略。クスノキ科の常緑高木。春、淡黄色の小さい花を開く。葉・果実はよい香りがあり、香料にする。南ヨーロッパ原産。
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【月桂冠】げっけいかん

  1. 月桂樹の枝葉でつくった冠。桂冠。
    古代ギリシアで、競技の優勝者にかぶらせた。
  2. 転じて、最も名誉ある地位・しるし。

【肉桂】にっけい

  1. クスノキ科の常緑高木。インドシナ原産。日本でも暖地で栽培。幹や根に香気と独特の辛みがあり、根の皮を薬用・香料に使う。
  2. にっけい「1.」の皮を乾かして作った香辛料。にっけ。にっき。シナモン。
Wikipediaシナモン

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