【牽】 11画 (7) 準1級


[音] ケン
[訓]
つらなる

《意味》

  1. ひく。つなをつけてひっぱる。ずるずるとひかれる。
  2. つらなる。つづける。

【牽牛花】あさがお

ヒルガオ科の(つる)性の一年草。(つる)は左巻き。夏から初秋にかけての早朝、漏斗(ろうと)形の花を開き、昼前にしぼむ。種子を牽牛子(けにごし)といい、漢方で利尿剤・下剤とする。
Wikipediaアサガオ植物園へようこそ!アサガオ
「朝顔」とも書く。

【牽衣頓足】けんいとんそく

辛い別れを惜しむさま。
「牽衣」は着物を引っ張ること。「頓足」は足踏みをする意。
出征する兵士を見送る家族が、兵士の衣服にすがり足踏みをする意から。

【牽引】けんいん

ひっぱること。大勢の先頭に立って引っぱっていくこと。
「牽引車」

【牽牛星】けんぎゅうせい

わし座のアルファ星アルタイルの漢名。織女(しゅくじょ)と天の河を隔てて一年に一回会うという、七月七日の七夕(たなばた)の恋の伝説で名高い。彦星(ひこぼし)
織女星(しゅくじょせい)

【牽強付会】けんきょうふかい

自分の都合のいいように強引に理屈をこじつけること。
「牽強」は無理矢理こじつけること。「付会」は理屈をつけて関係のないことを結びつけること。
「牽強付会の説をなす」
「付会」は「附会」「会」とも書く。
牽強付合(けんきょうふごう)」「漱石(そうせきちんりゅう)

【牽牛子】けんごし

アサガオの別称。また、アサガオの種子。生薬として下剤に用いる。けにごし。

【牽制】けんせい

  1. 相手を威圧したり監視したりして自由な行動を妨げること。
    「互いに牽制し合う」
  2. 作戦上、敵を自分の望む場所へ引きつけること。または、その場に釘付けにすること。
  3. 野球で、走者の盗塁を防いだりアウトにする目的で、走者のいる塁の内野手に投手や捕手が投げる球。牽制球(けんせいきゅう)

【牽連】けんれん

つながり続くこと。また、つながって関係をもつこと。
「牽連事件」

【牽く】ひく

先頭に立って引っ張る。また、引き寄せる。

《字源》

「牛+(げん)
「玄」は縄の形で「牽」は牛を牽く綱をつけた形。
卜文の字形は、牛の角を手で引きまわしている形になっている。

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