【垢】 9画 (6) 準1級


[音] コウ
[訓] あか
よごれる
けがれる
はじ

《意味》

  1. あか。土ぼこりやちりのたまったもの。
  2. けがれ。ちり・あかのよごれ。
  3. はじ。体面をけがすこと。「詬」

【垢】あか

  1. 皮膚の表面にたまるよごれ。皮膚の上皮や汗・脂などが、ちりやほこりとまじったもの。
    「垢を落とす」
  2. けがれ。よごれ。煩悩。
  3. 水中に溶解している不純物が容器の壁面などに固着したもの。水あか。
    「湯垢」

【垢抜ける】あかぬける

姿や態度などが(都会風に)洗練される。野暮なところがなくなる。

【垢穢】くえ

あかで汚れること。

【垢衣】こうい

あかのついた着物。きたない着物。

【垢こうじ

あかや汗、あぶらなどのよごれ。
「膩」はあぶらの意。
「くに」とも読む。

【垢面】こうめん

あかで汚れた顔。
「蓬頭垢面」

【垢離】こり

神仏に祈願するとき、水をあびて心身をきよめ雑念をとり払うこと。水ごり。

【遠塵離垢】おんじんりく

仏教で、この世における迷いを断ち切ること。
汚れから遠ざかり、苦しみから離れる意。
「遠塵離苦」とも書く。

【純真無垢】じゅんしんむく

汚れのない心を持っていること。また、自然のまま、嘘偽りや汚れを知らぬこと。
人をだましたり疑ったりすることがないこともいう。
「純粋無垢」「純情可」「天衣無縫」「天真爛漫」

垢】じんこう

  1. ちりとあか。よごれ。
  2. 世俗のわずらわしい事柄。

【洗垢索瘢】せんこうさくはん

相手の悪事や欠点をあら探しすること。
「索」は探す、「瘢」は傷痕。
垢を洗い落としてまでも傷を探す意。

【頭垢】ふけ

頭皮の角質細胞に分泌物がまじりあって乾燥し、鱗状となってはがれるもの。
「雲脂」とも書く。

頭垢面】ほうとうこうめん

身だしなみに気を遣わずむさ苦しいようす。疲れ切って貧相であるようす。
「蓬」はヨモギで「蓬頭」はヨモギのようにぼさぼさに乱れた髪。「垢面」はあかだらけの顔。ぼさぼさ頭にあかだらけの顔の意。

【無垢】むく

  1. 煩悩から離れ、汚れのないこと。
  2. 心身が汚れていないこと。また、うぶなこと。純真なこと。
  3. 全く混じりもののないこと。純粋であること。「金無垢」
  4. 和服で、表裏を同色の無地で仕立てた長着。婚礼衣装の白無垢など。

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