【痕】 11画 疒(6) 準1級
[音] | コン |
[訓] | あと |
《意味》
【痕】あと
何かが残した印。特に傷跡。
【痕跡・痕迹】こんせき
以前に何かあったことを表すもの。あとかた。あと。形跡。
【痘痕】あばた
天然痘にかかって治ったあと、顔の皮膚に残る小さなくぼみ。
《痘痕も靨》あばたもえくぼ
相手に好意を持てばどんな欠点も長所に見えるたとえ。
恋する者には、醜い痘痕でも靨のように見える意から。
【傷痕】きずあと
「疵痕」とも書く。
【血痕】けっこん
血のついたあと。血のあと。
【傷痕】しょうこん
傷を受けたあと。きずあと。
【弾痕】だんこん
銃砲の弾丸の当たったあと。
【瘢痕】はんこん
皮膚の傷が治った後に残るあと。
組織の欠損部に増殖した肉芽組織が古くなって繊維化したもの。
【墨痕】ぼっこん
筆で書いた字の墨のつき具合。筆のあと。
【墨痕淋漓】ぼっこんりんり
墨で表現したものが生き生きしているさま。墨の跡がみずみずしいさま。
《字源》
声符は「艮(こん)」。
「艮」は、「目+人」。
「目」は呪的な目的で聖所などに掲げられている邪眼。
その下に、後ろ向きに退く人の形がかかれていて、進入者がその邪眼に恐れて退く意を表す。