【淋】 11画 (8) 準1級


[音] リン
[訓] そそ
したた
さびしい
りんびょう

《意味》

  1. したたる。水がたらたらと絶えずたれる。また、そのさま。
  2. りん病。うみや、尿が絶え間なくたれる病気。「痳」
  3. さびしい。

【淋しい】さびしい

  1. あるはずのもの、あってほしいものが欠けていて、満たされない気持ち。物足りない。さみしい。
  2. 人恋しく物悲しい。孤独で心細い。さみしい。
  3. 人けがなくひっそりしている。心細いほど静かだ。さみしい。
    「淋しい夜道」
「寂しい」とも書く。

【淋滲】つつげ

生まれたばかりの鳥の羽毛。和毛(にこげ)

【淋疾】りんしつ

「淋病」に同じ。
「痳疾」とも書く。

【淋りんぱ

リンパ。リンパ管系を流れる無色あるいは淡黄色の透明な液体。組織液がリンパ管に入ったもので、細胞成分としてリンパ球を含む。リンパ液。
「淋巴節」「淋巴(せん)
Wikipediaリンパ節

【淋病】りんびょう

淋菌の感染による性病。おもに性交によって感染し、泌尿器・生殖器に炎症がおこる。
Wikipedia淋病
「痳病」とも書く。
「淋疾」

【淋漓】りんり

  1. 水・血・汗などの液体があふれしたたるさま。
    「鮮血淋漓とほとばしる」
  2. 勢いがあふれ出ているさま。
    「淋漓たる墨痕」

【石淋】せきりん

腎臓、または膀胱に結石ができる病気。また、その結石。
「石痳」とも書く。
石淋(せきりん)の味を()めて(かいけい)の恥を(すす)ぐ》せきりんのあじをなめてかいけいのはじをすすぐ
屈辱に耐えて復讐を遂げるたとえ。
中国の春秋時代、越王勾践(こうせん)が呉王夫差(ふさ)に会稽山で敗れてのち、夫差の石淋(せきりん)(結石)をなめて病状を察し機嫌を取るほどの屈辱に耐えながら、やがて呉を滅ぼして恥をすすいだという故事から。
単に「会の恥を雪ぐ」ともいう。

【鮮血淋漓】せんけつりんり 

真紅の血がしたたり落ちるさま。

【悲壮淋漓】ひそうりんり 

悲しく哀れな中にも意気のあること。悲しみのうちにも痛ましいほどの勇ましさのあること。

【墨淋漓】ぼっこんりんり 

墨で表現したものが生き生きしているさま。墨の跡がみずみずしいさま。

【流汗淋漓】りゅうかんりんり 

汗が体中から流れ出て、したたり落ちること。

【流血淋漓】りゅうけつりんり 

血がだらだらと流れているさま。出血が激しいこと。

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