【醇】 15画 (8)  準1級


[音] シュン
  ジュン
[訓] もっぱ
あつ

《意味》

  1. 味の濃い酒。混じり気のない酒。
  2. もっぱら。かわらない。正しい。よい。(じゅん)」に書き換えられるものがある。
  3. あつい。てあつい。

【醇酒】かたざけ

発酵させただけの濃いどぶろく。
「堅酒」とも書く。

【醇化】じゅんか

  1. 人を徳などによって教え導き、心を正しく美しいものにすること。手厚く教化すること。化」とも書く。
  2. 雑多なものを整理して組織だて、不純な要素を取り去ること。混じり気がなく純粋にすること。「純化」とも書く。

【醇乎】じゅんこ

混じり気のないようす。純粋ですぐれているようす。
多く、精神的・文化的なものにいう。
「純乎」とも書く。

【醇厚】じゅんこう

人情の厚いさま。
厚」とも書く。

【醇正】じゅんせい

混じり気のない、本物であること。
「純正」とも書く。

【醇風美俗】じゅんぷうびぞく

人情が厚くうるわしい習慣や風俗。
細やかな人情の気風で、美しい風俗を持つ地域などのこと。
社会や世間、また地域などを指して使う。
「醇風」は「風」とも書く。
良風美俗(りょうふうびぞく)

【醇朴】じゅんぼく

素直で飾り気のないこと。人情が厚く、世間慣れしていないさま。
朴・純朴」とも書く。

【至醇】しじゅん

この上なく純粋なこと。まったく混じり気のないこと。
「至純」とも書く。

【芳醇】ほうじゅん

酒などの香りが高く、味のよいこと。

《字源》

声符「享」の部分の古い字形は(じゅん)で、上部の「亯(きょう)は食べ物を盛るための器。
蓋と器が同じ形で、合わせると球形になる。
にはよく煮る器ということから、熟成する意、濃密、醇厚の意となる。
「亯(きょう)の甲骨文字
を持つ漢字には・熟」がある。

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