【杖】 7画 (3) 準1級


[音] ジョウ
[訓] つえ

《意味》

  1. つえ。つえつく。
  2. よる。たよる。「仗」に当てた用法。

【杖刑】じょうけい

律の五刑の一つ。衆人環視の中で尻を打つ刑。回数は60回から100回まで五段階。刑具の杖は()より径が一分太い。杖刑。杖罪。

【杖】つえ

  1. 手にささえ持って歩行の助けとする、木や竹の棒。
  2. 頼りにするもの。
  3. 昔、罪人を打つのに使った棒。刑具の一つ。
《杖に泣く》つえになく
自分の母親が年老いたことを悲しむこと。親を思う気持ちが深いこと。
漢の韓伯兪(かんはくゆ)が、自分をむち打つ母の力の衰えたのを泣き悲しんだという故事から。

【虎杖】いたどり

タデ科の多年草。春出る若芽は酸味があって食用となる。根は漢方で緩下・利尿・通経剤とする。
植物園へようこそ!イタドリ

【鳩杖】きゅうじょう

頭部にハトの飾りを付けたつえ。
ハトは物を食べるときむせないということから、功労のあった老臣の慰労に宮中から賜った。
宮中杖。はとづえ。はとのつえ。

【錫杖】しゃくじょう

僧・修験者の持つ杖。頭部についている環に、さらにいくつかの小環をつけたもの。僧が常に持っている一八の法具の一つで、身を守ったり、自分の存在を知らせたり、経を読むときに調子をとったりするのに用いる。

【側杖】そばづえ

自分とは無関係のことで思わぬ災難を受けること。とばっちり。まきぞえ。
「側杖を食う」
けんかのそばにいて、振りまわす杖で打たれることから。
「傍杖」とも書く   

杖】ちじょう

  1. 刑具としてのむちとつえ。
  2. むちで打つ刑と杖で打つ刑。

【頰杖】ほおづえ

ひじを立て(てのひら)で頬を支えること。つらづえ。
「頰杖をつく」

【藜杖韋帯】れいじょういたい

極めて質素なことのたとえ。
「藜杖」はアカザの茎で作った杖。「韋帯」は(なめ)し革の帯。ともに粗末な物の象徴。

《字源》

声符は「丈(じよう)
「丈は杖をもつ形で「杖」の元の字。
「丈」を長さの意に用いるようになったので、新たに「木」をつけて「つえ」の意を表した。
「丈」の篆書。

【≪戻る】【トップページへ戻る】【進む≫】