【詮】 13画 (6)  2級


[音] セン
[訓] あきらか
そなわる
しらべる
えら

《意味》

  1. とく。物事の道理をつまびらかにとく。ときあかす。あきらかにする。しらべる。「詮索」
  2. そなわる。ことばや物の道理が整然とそろっている。また、物事にそなわった道理。「真詮」
  3. えらぶ。ことばや物事をきれいにそろえて、よいもの、正しいものをえらびとる。
  4. [国訓]せんずる。よくつきつめて考える。
  5. [国訓]せん。なすべき手段。すべ。「詮方」
  6. [国訓]せん。物事をしたかい。
  7. [国訓]要するに。結局。「所詮」

【詮方無い】せんかたない

なすべき方法がない。しかたない。
「今さら言っても詮方無いことだが」
「為ん方無い」とも書く。
「詮方」は当て字。

【詮議】せんぎ

  1. 資料をそろえ相談したうえで、物事をきめること。
  2. 罪人などをくわしくとり調べること。また捜索すること。
「1.2.」ともに古い言い方。

【詮索】せんさく 

細かい点までたずね調べること。
穿(せんさく)

【言詮】げんせん

ことばで説明すること。また、そのことば。

【所詮】しょせん

あれこれ考えたりした結論として。結局。
「所詮高根の花だ」「所詮負けは負けだ」
「詮ずる所」から。

【真詮】しんせん

真理を悟ること。また、悟りを書いた文。

【名詮自性】みょうせんじしょう

名がそのものの本性をあらわすこと。名と実とが相応ずること。
「詮」は備える意。「自性」は自らの性質の意。
仏教の言葉から。
「名実相応」「名実一体」

《字体》

つくりの「全」の上部は「入(いりやね)」ですが、楷書では「入」のように書くことは一切なく、「人」と書くのが運筆の面からも自然。
「詮」は、単なる康煕字典体上のデザインで、活字通り手書きで「詮」のように書くことはありません(当然ツメもいりません)。
×  
「喩」なども同様。

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