同字【穿】
[音] | セン |
[訓] | うがつ |
はく | |
つらぬく | |
ほじる | |
ほじくる |
《意味》
【穿つ】うがつ
【穿孔】せんこう
穴をあけること。穴があくこと。また、その穴。
【穿鑿】せんさく
【穿山甲】せんざんこう
有鱗目センザンコウ科の哺乳類の総称。歯がなく、細長い舌で、アリを捕食する。体の表面に堅い松かさ状の鱗があり、敵に襲われるとボールのように丸くなる。
Wikipedia「センザンコウ」
【穿刺】せんし
検査や治療のために、体に注射針をさし入れること。また、そのようにして内部の液状のものを採取すること。
【穿く】はく
【穿る】ほじくる
【穿る】ほじる
小さな穴をあける。また、穴をつついたりして、中の物をかき出す。
【貫穿】かんせん
【短褐穿結】たんかつせんけつ
貧困質素な生活のこと。
「短褐」は短い荒布でできた着物で、貧者の衣服。「穿結」は破れていたり、結び合わせてあったりすること。
粗末な着物がぼろぼろになって、穴の空いた所を結び合わせている意から。
【点滴穿石】てんてきせんせき
わずかな力でも積み重なると非常に大きな力を発揮すること。
わずかな水の滴りも、たえず落ちていれば石に穴をあけるという意から。
「点滴石をも穿つ」が書き下し文。
「水滴石穿」、「雨垂れ石を穿つ」、「涓滴岩を穿つ」
【百歩穿楊】ひゃっぽせんよう
射撃の技術が優れていること。特に弓術のうまいこと。また、自身があって目論みや予想などが的中すること。
「穿」は打ち抜く。「楊」はネコヤナギ。
中国戦国時代、楚の弓の名人養由基が、百歩離れた所から柳の葉を射抜くことができたという説話から。
「百歩
楊を穿つ」が書き下し文。
「百発百中」
【磨穿鉄硯】ませんてっけん
強い意志を持ち続け、物事を達成するまで変えないこと。
学問にたゆまず励むたとえ。
鉄のすずりを磨いて穴を開ける意から。
「鉄硯を磨穿す」が書き下し文。
「鉄硯磨穿」ともいう。
《字源》
「穴+牙(が)」。牙で穴をあける意。