【叢】 18画 (16) 準1級


[音] ソウ
[訓] くさむら
むらがる

《意味》

  1. くさむら。集まりはえた草。「簇」
  2. むらがる。多くの物が一か所に集まる。また、そのさま。

【叢】くさむら

草がかたまって多くはえている所。草叢。

【叢軽折軸】そうけいせつじく

小さな力も集まると侮れないこと。
「叢軽」はたくさん集まった軽いもののこと。「折軸」車軸が折れる意。軽い草でもたくさん集まると、車の軸を折るほどの重みになることから。
(くさむら)軽くも軸を折る」が書き下し文で、この後に「羽翮(うかく)肉を飛ばす」と続く。
群軽折軸(ぐんけいせつじく)」「羽翮飛肉(うかくひにく)」「積羽沈舟(せきうちんしゅう)」「積土成山(せきどせいざん)」「積水成淵(せきすいせいえん)

【叢書】そうしょ

  1. 同一のテーマ・形式・体裁で、統一して編集・刊行した一群の書物。シリーズ。
  2. 多くの書物を集めてまとめたもの。
1.新聞などでは「双書」とも書く。

【叢生】そうせい

  1. 草木などが群がって生えること。
  2. 茎・花茎・葉などが近接して多数生じること。束生(そくせい)
  3. 歯の一部が重なり合って凸凹に生えている状態。乱杭歯(らんぐいば)八重歯(やえば)
「簇生」とも書く。

【叢林】そうりん

  1. 木がむらがりはえている林。やぶや林。
  2. 大きな寺院。僧林。特に、禅僧が集まって修行する禅寺。禅林。

【叢がる】むらがる

たくさんの人・動物などが、一か所に秩序なく集まる。群れをなす。
「群がる・簇がる」とも書く。

【叢雲】むらくも

群がり集まった雲。
「月に叢雲花に風」
「群雲・村雲」とも書く。「そううん」とも読む。

【叢雨】むらさめ

ひとしきり強く降ってやむ雨。強くなったり弱くなったりを繰り返して降る雨。にわか雨。
驟雨(しゅうう)
「群雨・村雨」とも書く。

【叢時雨】むらしぐれ

降ってはやみ、やんでは降る(気まぐれな)小雨。
「群時雨・村時雨」とも書く。

【稲叢】いなむら

刈り取った稲を積み重ねたもの。

叢】えんそう

物事の多く寄り集まる所。中心として栄えている所。
(ふち)」には魚が集まり、「(やぶ)」「(くさむら)」には鳥や獣が集まることから。
「淵藪」とも書く。

棘叢裏】けいきょくそうり

乱臣や悪臣のたとえ。
「荊棘」はイバラなどトゲのある低木。障害、妨げになるもの、困難のたとえ。「叢裏」は草むらの中のこと。草むらの中にトゲのある気があって危ないという意から。

【談叢】だんそう

たくさんの興味のある話。また、それらを集めた本。
「談」とも書く。

【論叢】ろんそう

論文を集めたもの。論文集。論集。

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