[音] | チョ |
[訓] | からむし |
お |
《意味》
【苧】お
「むし・からむし」とも読む。
【苧積】おうみ
青麻 を裂き、縒って糸にすること。(青苧)
【苧殻】おがら
皮をむいた麻の茎。
盂蘭盆の迎え火・送り火をたく時に使う。
「麻幹」とも書く。
【苧屑頭巾】おくそずきん
植物カラムシの茎で作った、頭全体を包む頭巾。鷹匠・猟師などが用いた。からむし頭巾。おがら頭巾。おくそ頭巾。
「ほくそずきん」とも読む。
【苧環】おだまき
【苧縄】おなわ
麻糸をよりあわせて作った縄。
【苧綱】おづな
麻でなった綱。非常に丈夫で、船の綱として最上とされ、古代から近世に至るまで用いられた。
【苧・苧麻】からむし
イラクサ科の多年草。山地に自生し、また栽培もされる。
茎の皮からとる繊維は長くて強く、弾力性に富み、越後縮・越後上布などを織るのに用いる。
木綿以前の代表的な繊維。
まお。ちょま。むし。
植物園へようこそ!「カラムシ」
【苧麻】ちょま
カラムシの別称。また、その茎からとった繊維。
「まお・からむし」とも読む。「まお」は「真麻」とも書く。
【餓鬼に苧殻】がきにおがら
全く頼りにならないことのたとえ。
やせ衰えて頼りにならない餓鬼に、武器として何の役にも立たないヘナヘナの苧殻を武器として持たせるということで、全く頼りにならないことから。
「鬼に金棒」