【転】 11画 (4)  6級

旧字体【轉】 18画 (11) 1級


[音] テン
[訓] ころがる
ころげる
ころがす
ころ
まろ
こけ
うた
うつ
くるり

《意味》

  1. ころぶ。ころばす。まろぶ。円をえがいてころがる。
  2. うつる。ころがるように、つぎつぎとうつっていく。
  3. うたた。時がたつにつれて程度がだんだん激しくなるさま。ますます。

【転た】うたた

  1. 物事の程度が進んではなはだしくなるさま。いよいよ。ますます。
    「転た同情の念に堪えない」
    「転た今昔の感に堪えない(昔の事を思い起こして、あまりの変わりようにつくづく感動する)」
  2. 常とちがってはなはだしいようす。ただならず。非常に。はなはだしく。

【転た寝】うたたね

寝床に入らないで、ついうとうとと眠ること。
「本を読みながら転た寝する」
「仮寝」とも書く。

【転】くるり

  1. 軽く一回転するさま。一巻きするさま。
    「転と背中を向ける」
  2. 物事が急に違った方向に変わるさま。
    「方針を転と変更する」

【転ける】こける

ころぶ。倒れる。転倒する。
「階段で転ける」
「倒ける」とも書く。

【転】ころ

  1. 重い物を移動する時用いる丸棒。物の下に置き、その回転を利用して動かす。ごろた。ころばし。
  2. さいころ。
1.は「木呂」とも書く。

【転ころがき

ほしがき。特に、小さくて丸いほしがき。
「枯露柿」とも書く。

【転寝】ごろね

寝る支度もせず、そのまま横になって寝てしまうこと。ころびね。
「こたつで転寝する」

【転嫁】てんか

  1. 自分の過ち・責任などを他人に負わせること。他人におしつけること。
    「責任を転嫁する」
  2. 二度の嫁入り。再婚。
    「再嫁」

【転迷開悟】てんめいかいご

迷いを転じて、悟りを開くこと。迷いを捨てて仏の真理に目覚めること。

【転ぶ】まろぶ

  1. ころがる。
  2. ころぶ。倒れる。

《字源》

声符は「專(専)(せん)「專(せん)+寸」は袋の上をくくった形。「寸」は手。
「專」は袋の中に物を入れ、これを手で()ってうち固める意。
物をうち固めることを「摶(たん)といい、その丸くうち固めた物を「團(団)という。
「專」に「まるい、まわる」意があり、車輪を用いて運送することを「轉(転)という。また回転すること、事態の変化推移することを意味する。

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