【董】 12画 (9) 準1級


[音] トウ
[訓] ただ
とりしまる

《意味》

  1. ただす。とりしまる。おさめる。監督し管理する。「董督」
  2. しんになる大切なもの。「骨董」

【董す】ただす

見張る。監督し管理する。
「威をもってこれを董す」

【董の筆】とうこのふで 

権勢を恐れず、ありのままに歴史に書き記すこと。
春秋時代、(しん)の歴史官董狐が、趙穿(ちょうせん)が主君の霊公を殺したのに、とり締まるはずの趙盾(ちょうとん)が何もしなかったので、趙盾に罪があるとして、趙盾が殺したと歴史書に書いたことから。

【董正】とうせい

おさめ正す。監督し、とり締まること。

【董統】とうとう

ただし、すべる。きちんと管理すること。

【董督】とうとく

軍隊や人民を監督し、きちんと取り締まる。

【董理】とうり

監督し、とり締まること。

【骨董】こっとう

  1. 美術的・歴史的に価値のある古道具・古美術品。骨董品。
  2. 古いばかりで役にたたないもの。
    「骨董的存在」

《字源》

声符は「重(じゅう)「重」には「動(どう)の声がある。
「重」「東土」で、「東」は袋の象形、「土」はおもりを表している。
袋の中の物を叩いて整えることを「董」といい、「ただす・おさめる・なおす」意になった。

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