【覗】 12画 (5) 準1級


[音]
[訓] うかが
のぞ

《意味》

うかがう。のぞく。細いすきまからのぞいて見る。「伺」

【覗う】うかがう

すきまからそっと見る。ようすを探る。

【覗き機関】のぞきからくり

大きな箱の中に数枚の絵を入れておき、この絵を順次にひもによって転換させ、箱の前方の眼鏡からのぞかせる装置。覗き眼鏡(めがね)
「覗き絡繰り」とも書く。

【覗く】のぞく

  1. すきまや小さな穴を通して向こうを見る。う」
  2. 高い所から下を見る。
  3. 先方に知られることなしにようすを見る。うかがう。こっそり見る。
  4. 少しばかり見る。少しばかり知る。
  5. 物の一部分が外に出て見える。「口から白い歯が覗く」

【網無くて淵を覗くな】あみなくてふちをのぞくな

十分な用意なくして成功はおぼつかないというたとえ。
網を持たずに淵をのぞき込んでも、魚が採れるわけがない意から。
「網無くして淵に臨むな」ともいう。

【針の穴から天を覗く】はりのあなからてんをのぞく

狭い見識で大きな問題を論じたり、判断したりするたとえ。
「管を以て天を(うかがう)う」

《字源》

「覗/*slɯ/ZZ, /*slɯs/ZZ」は、声符「司/*slɯ/ZZ/*s-lə/BSと義符「見」からなる形声字。
「司」の構形は不明。
を手の象形とする説は誤り(他の手の象形「又」や「寸」に代表されるように、3本指で表現されるため)。
「司」の甲骨文字。

【≪戻る】【トップページへ戻る】【進む≫】