【彦】 9画 (6)  準1級

旧字体


[音] ゲン
[訓] ひこ

《意味》

  1. ひこ。くっきりとひいでた顔をした男。美男子。日本では、男子の名に用いる。
  2. 才徳のすぐれた男。

【彦士】げんし

才徳のすぐれた男。

【彦聖】げんせい

才徳がすぐれていて賢いこと。

【彦】ひこ

男性に対する美称。男の名につけて多く使われる。
「姫」
「日子」の意から   

【彦星】ひこぼし

七夕(たなばた)に、織女(しゅくじょ)星と共に祭られる星。牽牛(けんぎゅう)星。アルタイル。

【英彦】えいげん

非常にすぐれた男子。

【秀彦】しゅうげん

才能・人徳のすぐれた男。

【俊彦】しゅんげん

才知のすぐれた立派な男子。

【諸彦】しょげん

多くのすぐれた人。
主に男性が、多数の男性に対して敬意を込めていう代名詞。
皆様。あなたがた。

【哲彦】てつげん

知恵と徳のすぐれた男。立派な人。

【邦彦】ほうげん

国の中ですぐれた人物。

【山彦】やまびこ

  1. 山で声や音が反響すること。こだま。
  2. 山の神。

《字源》

「文(かん)+(さん)
「文」は入れ墨をしている人の象形、(ひたい)は美しい模様を示す記号的な文字。
額に美しい入れ墨を加えることが、一定の年齢に達した男子の通過儀礼として行われ、その人を「彦」という。
儀礼の様子を表す「頁」を加えると「顔」になり、儀礼の際に入れ墨を加えた顔貌を表す。
ちなみに生まれた子の額に入れ墨を加える儀礼は「産」

《字体》

「彦」部の初唐標準形はであり、旧字体のようなで書かれた例はほとんどない。
手書きの楷書ではと書いて差し支えない。
を含む「顔」「産」「なども同様。

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