【蔓】 14画 (11) 準1級


[音] バン
  マン
[訓] つる
はびこ
から

《意味》

  1. つる。つるくさ。かずら。また、その枝や茎。
  2. のびる。のびひろがる。はびこる。

【蔓】つる

  1. 植物の茎で、細長く伸びて、物にからまったり、地をはったりするもの。
  2. 手がかり。つて。また、かねづる。手づる。
  3. 眼鏡の耳にかける部分。

【蔓梅擬】つるうめもどき

ニシキギ科のつる性の落葉低木。赤い種子が美しいので、生け花の素材として用いられる。

【蔓性】つるせい

ある種の植物の、茎がつる状になる性質。

【蔓菜】つるな

ツルナ科の多年草。海岸の砂地に自生する。新芽・葉は食用。
Wikipediaハマミズナ科

【蔓柾】つるまさき

ニシキギ科のつる性の落葉低木。赤い種子が美しいので、生け花の素材として用いられる。

【蔓延る】はびこる

  1. 草木などが伸びて広がる。
  2. 好ましくないものの勢いが盛んになって広がる。横行する。

【蔓はまごう

クマツヅラ科の落葉低木。海岸の砂地に自生。果実は球形で漢方で蔓荊子(まんけいし)といい鎮痛・強壮剤などとする。ハマツバキ。
Wikipediaハマゴウ
「浜栲」とも書く。

【蔓延・蔓まんえん

好ましくないものがはびこりひろがること。伸び広がること。

【蔓生】まんせい

茎がつるとなってのびること。つるだち。

【株連蔓引】しゅれんまんいん

関係した者が残らず罰せられること。罪人の関係者をいもづる式に引っぱること。
(かぶ)(つる)が連なっている様子から。
「株連」は一人の罪の罰が数人を巻き添えにすること。「蔓引」は互いに引き連なること。
略して「株蔓(しゅまん)」ともいう。

《字源》

声符は「曼(まん)
「曼」「冒(ぼう)+(ゆう)
「冒」は頭巾をつけ、目が下にあらわれている形、「又」は手。
「曼」は頭巾を手で引いて眉目の美しさがあらわれる意で、また、長く広い意がある。
「曼」の金文。

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