【熔】 14画 (10) 準1級

基本字【鎔】


[音] ヨウ
[訓] いがた
かす
ける

《意味》

  1. とかす。とける。固体を熱してとかす。
  2. いがた。金属をとかして流し込む型。
「溶・鎔」にならって近代に作られた字。「鎔」の俗字。
「溶」が書き換え字。

【熔】いがた

鋳物をつくるとき、とかした金属を流しこむ型。砂・金属などを用いる。
「鋳型」とも書く。

【熔かす】とかす

金属を熱したり、薬品の溶液に入れたりして、液状にする。

【熔解】ようかい

固体が加熱により液体状態になること。溶融(ようゆう)融解(ゆうかい)
「溶解」に書き換えられる。

【熔岩】ようがん

地下の深所にあるマグマが火山の噴出口から地表に流れ出したもの。また、それが冷え固まってできた岩石。
「溶岩」に書き換えられる。

【熔鉱炉】ようこうろ

金属鉱石を火力でとかして製錬するための炉。
製錬する金属により、鉄溶鉱炉・銅溶鉱炉などと呼ぶことがある。
「溶鉱炉」に書き換えられる。

【熔接】ようせつ

金属を加熱してとかし、つなぎ合わせること。
「溶接」に書き換えられる。

【熔鋳】ようちゅう

  1. 金属をとかして鋳ること。鋳造する。
  2. 物事を作り上げること。

【鎔笵】ようはん

考古学で、鋳型のこと。

【熔ようや

金属をとかし鋳造すること。
「溶冶」とも書く。

《字源》

声符は「容」「容」におぼろげなもの、ゆるやかなものの意がある。
「容」「宀(べん)+(よく)
「宀」(みたまや)「谷」祝詞(のりと)を収める器の「口(さい)の上に、神のオーラ(「八」を重ねた部分)が現れているさま。
「谷(たに)とは別字。
「容」とは神容(神の姿)をいう。その神容に祈ることを「欲」という。
「浴」(みたまや)に祈るために(みそ)ぎする意の字。

【≪戻る】【トップページへ戻る】【進む≫】