同字【】
[音] | レン |
[訓] | す |
すだれ |
《意味》
すだれ。竹などを編んで連ねたもの。
【簾】す
「簾」に同じ。
「すだれ」の古い言い方。
【簾】すだれ
細い葦や細く割った竹を、糸で編み連ねて垂らすもの。
日よけ・目かくしとして使う。
「す」とも読む。
【簾名残】すだれなごり
暑い季節が去って、簾を片付けること。また、そのときに感じる気分。
【簾戸】すど
「簀戸」とも書く。
【簾政】れんせい
幼い天皇に代わって、皇太后などが政治を行うこと。
古く中国で、皇太后などが臣下に接する際には、その前に簾を垂らしたことから。
【簾中】れんちゅう
【簾箔】れんぱく
すだれ。
「簾」も「箔」もすだれの意。
【水簾】すいれん
滝。
水の簾の意から。
【垂簾】すいれん
【暖簾】のれん
【葦簾】よしず
アシの茎で編んだ簾 。
「葦簀」とも書く。
《字源》
声符は「廉(れん)」。
《字源》
「廉」の部分は、漢代隷書の頃より「」のように書くのが一般的。
中唐の正字の字書「干禄字書」の序文には「」と「」の2種類が用いられるため、「」もこの頃には書かれていたと思われる。
日本では、昭和10年の文部省活字から「」が採用され始めた。
清代の正字の字書「康煕字典」では「兼」は「」の字体だが、それに従う「廉」は「」の字体で、統一性がない。
現代の手書きの楷書では、「簾」も常用漢字の字体「」と統一して「」と書いて差し支えない。