19画 (13) 準1級

同字


[音] レン
[訓]
  すだれ

《意味》

すだれ。竹などを編んで連ねたもの。

【簾】

(すだれ)」に同じ。
「すだれ」の古い言い方。

【簾】すだれ

細い(あし)や細く割った竹を、糸で編み連ねて垂らすもの。
日よけ・目かくしとして使う。
「す」とも読む。

【簾名残】すだれなごり

暑い季節が去って、(すだれ)を片付けること。また、そのときに感じる気分。

【簾戸】すど

  1. 竹を編んで作った戸。(すだれ)をはめこんだ障子。
  2. 土蔵の網戸。
「簀戸」とも書く。

【簾政】れんせい

幼い天皇に代わって、皇太后などが政治を行うこと。
古く中国で、皇太后などが臣下に接する際には、その前に(すだれ)を垂らしたことから。

【簾中】れんちゅう

  1. (すだれ)で仕切った内側。
  2. 貴婦人。貴人の妻を敬っていう。

【簾れんぱく

すだれ。
「簾」も「箔」もすだれの意。

【水簾】すいれん

滝。
水の(すだれ)の意から。

【垂簾】すいれん

  1. (すだれ)を垂れること。また、垂らした簾。
  2. 幼い天子に代わって太皇太后または皇太后が政治をとること。垂簾の(まつりごと)
    古く中国で、皇太后などが臣下に接する際には、その前に(すだれ)を垂らしたことから

【暖簾】のれん

  1. 商店で、屋号などを染め抜いて店先に掲げる布。また、部屋の入り口や仕切りに垂らす短い布をもいう。
  2. その店の名前。屋号。
  3. 店の信用。店の格式。
    「暖簾にかかわる」「暖簾を守る」

簾】よしず 

アシの茎で編んだ(すだれ)
簀」とも書く。

《字源》

声符は「廉(れん)

《字源》

「廉」の部分は、漢代隷書の頃よりのように書くのが一般的。
中唐の正字の字書「干禄字書」の序文にはの2種類が用いられるため、もこの頃には書かれていたと思われる。
日本では、昭和10年の文部省活字からが採用され始めた。
清代の正字の字書「康煕字典」では「兼」の字体だが、それに従う「廉」の字体で、統一性がない。
現代の手書きの楷書では、「簾」も常用漢字の字体と統一してと書いて差し支えない。

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