【】 10画 又(8) 1級
減画略字【】
[音] | ソウ |
[訓] | おきな |
としより |
《意味》
【迂叟】うそう
一人称。老年の男子が手紙などで自分のことをへりくだっていう。
世情に疎い老人の意。
【村叟】そんそう
村の年老いた男。村翁。
【北叟笑む】ほくそえむ
物事が思い通りの結果になったことに満足して、一人ひそかに笑う。
「ひそかに北叟笑む」
「ほくそ」は「ほくそう(北叟)」の転で、「塞翁が馬」の主人公で達観した北叟(=塞翁)が喜憂いずれに対しても少し笑ったという故事によるともいわれ、「ほくそ」に「北叟」の字も当てられる。
【野叟】やそう
田舎のおやじ。村の老翁。野翁。野老。
《字源》
正字は「叜」で「宀(べん)+火+又(ゆう)」。
「宀」は廟屋で、「又」は手。
廟中で火を秉る形で、家の長老の仕事だから、長老の意となる。
:「叟」の篆書。
《字体》
唐代の楷書では「叟」か「叜」の字体で書かれていた。
「」は草書の楷書体化と思われる。