【吝】 7画 (4) 1級


[音] リン
[訓] しむ
しわ
けち
やぶさ

《意味》

おしむ。やぶさか。ものおしみする。金銭に対して思い切りが悪い。けちである。

【吝しむ】おしむ

物惜しみする。しぶる。けちけちする。

【吝】けち

  1. 金銭や品物を惜しがって出さないこと。また、そのようなさまや人。
  2. こせこせして卑しいこと。気持ちのせまいこと。また、そのさま。

【吝い】しわい

けちである。しみったれている。

【吝か】やぶさか

  1. 物惜しみするようす。けち。
  2. ためらうさま。思いきりの悪いさま。
  3. 〔「~に吝かでない」の形で〕~する努力を惜しまない。喜んで~する。
    「彼の実力を認めることに吝かでない」
か」とも書く。

【吝りんしょく

極端にもの惜しみすること。けち。しみったれ。
「吝嗇家」
」とも書く。「けち」とも読む。

【吝惜】りんせき

  1. 物惜しみする。おしむこと。「吝嗇」
  2. 嫉妬。気」
惜」とも書く。「りんしゃく」とも読む。

【貪吝】どんりん

欲が深く、物惜しみすること。けち。
「たんりん」とも読む。

【鄙吝】ひりん

心がいやしくけちなこと。けちんぼう。

《字源》

「文口」
「文」文身(いれずみ)「口」(さい)で、祝詞(のりと)を入れるための器。
もと死者に対して祈る意の字であるらしく、惜しむ意となる。
「吝」の甲骨文字。

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