【壅】 16画 土(13) 1級
[音] | ヨウ |
[訓] | ふさぐ |
さえぎる |
《意味》
ふさぐ。さえぎる。
【壅ぐ】ふさぐ
狭い枠の内に押しこめる。枠内にはいって外と通じないようにする。
外からの侵入を遮って通じなくする。
【壅塞】ようそく
ふさがること。また、ふさぐこと。
【壅蔽】ようへい
ふさぎおおうこと。また、ふさぎおおわれること。
《字源》
声符は「雍(よう)」。
「雍」の初文(最初の形)はおそらく「雝(よう)」で、「雍」は「雝」の省略形と思われる。
「雝」は金文の字形では「巛(川)(せん)+吕(宮室の象形)+隹(すい)(鳥)」。
古代、璧雝といわれた聖所・神殿。
水が池・沢となるところに、渡り鳥が決まった季節に従ってやってくることから、祖霊が鳥形霊となって飛来するものと考え、そこに吕(宮)を作って祀った。
水が璧のように四方を囲み、その中島に祀所を建てたものを璧雝という。
「璧雝」は、後に経籍に「璧雍」「辟雍」「辟廱」と書く。
水流が壅がれてできた沼沢を中心に璧雝が作られるので、水流の壅塞することを「壅」という。
:左から「雝」の甲骨文字・金文。