15画 (12)  2級

同字


[音] ヘイ
[訓] おお
おお
さだめる
くら

《意味》

  1. おおい。おおう。おおいかくす。くらい。
  2. 罰を決める。(へい)」に当てた用法。

【蔽い】おおい

物が隠れるように、広げてかぶせたり、周りを囲ったりするもの。カバー。
「覆い・被い・い」とも書く。

【蔽う】おおう

物の上や外側に他の物をかぶせる。また、そうして守る。
「覆う・被う・う・う」とも書く。

【蔽遮】へいしゃ

おおいさえぎること。さえぎってとめること。
遮蔽(しゃへい)

【隠蔽】いんぺい

ある物を他の物で覆い隠すこと。物事を隠すこと。
「不祥事を隠蔽する」

蔽】えんぺい

  1. おおい隠すこと。隠して見えなくすること。
  2. 地球と恒星・惑星の間に月が入り、その恒星や惑星を遮り隠す現象。「星食」

【建蔽率】けんぺいりつ

敷地面積に対する建築面積の割合。建築面積率。
「建坪率」で代用することもある。

【遮蔽】しゃへい

おおいをして、他から見えないようにすること。遮り隠すこと。また、そのもの。

【障蔽】しょうへい

おおい隠すこと。遮りおおうこと。また、そのもの。しきり。

【偏蔽固】へんぺきへいこ

偏屈で意固地なこと。ねじけて素直さがなく、どうでも良いことにこだわること。
「偏僻にして固を蔽う」が書き下し文。

蔽】ようへい

ふさぎおおうこと。また、ふさぎおおわれること。

《字源》

声符は「敝(へい)
「敝」「㡀(へい)+(ぼく)
「㡀」は、縫い飾りのある礼装用のひざかけ。
「攴」は、木の棒を持って物を(たた)く形で呪術的な行為を表す。
その飾りはいたみやすく、叩くことでぼろぼろにする意となる。
「蔽」は、縫い取りのあるひざかけで覆い隠す意。
「敝」の甲骨文字。

《字体》

「敝」の部分は、漢代の隷書の頃よりの字体で書くのが主流。で書かれた例は見かけられない。
手書きの楷書で書く場合、と書いて差し支えない。
「敝」に従う「蔽」「弊」「幣」「斃」なども同様。

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