【壺】 12画 (9) 準1級


[音]
[訓] つぼ

《意味》

  1. つぼ。口が小さく胴の大きくふくれた器。
  2. つぼ。急所。要点。また、きゅうをすえて効果があがる場所。

【壺中の天】こちゅうのてん

俗界とかけはなれた別天地。別世界。仙境。
後漢の費長房が、市中で薬を売る老翁が売り終わると、店頭に懸けた壺中に入るのを楼上から見た。長房は老人に頼んで壺中に入ったところ、宮殿楼閣をなし、山海の珍味が満ちていたという故事から
「壺中の天地」ともいう。

【壺】つぼ 

  1. 口が狭くて胴が丸くふくらんだ形の器。
  2. 自然にくぼんで深くなった所。
  3. きゅうをすえてききめのある場所。きゅう点。
  4. 物事の大切な所。急所。要点。こつ。「壺をおさえる」「壺を心得る」
  5. 見込むところ。図星。「こちらの思う壺だ」
  6. 宮殿の部屋。または中庭。「桐壺きりつぼ

【壺菫】つぼすみれ

スミレ科の多年草。原野の湿地に自生する。高さ約20㎝。葉はハート形で長い柄があり、茎は柔軟で根もとからたくさん出る。春、葉のわきに白色で紫色の筋のある小さな五弁花をつける。
植物園へようこそ!ツボスミレ
「菫菜・坪菫」とも書く。

【笑壺】えつぼ

笑い興じること。
「笑壺に入る」・・・笑い興じること。大喜びすること。

食壺漿】たんしこしょう

飲食物を持って自分たちを救ってくれた軍隊などを歓迎すること。
竹の器に入れた飯と壺に入れた飲み物の意から。

《字源》

壺の器とフタ全体の象形。

【≪戻る】【トップページへ戻る】【進む≫】