【撈】 15画 扌(12) 1級
[音] | ロウ |
[訓] | とる |
すくいとる |
《意味》
すくう。手や網をずるずると引きよせて、水中の物をすくいあげる。さらう。
【撈魚】ろうぎょ
魚をとること。
「漁撈」
【海底撈月】かいていろうげつ
実現不可能なことをやろうとして、余分な労力を費やすこと。
「撈月」は月をすくい上げること。
海面に映った月を見て、海底にそれがあるものと思いこみ、それをすくい取ろうとする意から。
「海底に月を撈う」が書き下し文。
「猿猴捉月」「海中撈月」「海底撈針」
【漁撈】ぎょろう
魚介類・海藻などの水産物をとること。また、その仕事。
「漁撈長」
「漁労」に書き換えられる。
【大海撈針】たいかいろうしん
ほとんど実現不可能なこと。
「撈」はすくい上げること。
大海の底に落ちた針をすくい上げる意から。
「大海に針を撈う」が書き下し文。
「東海撈針」「海底撈針」
《字源》
声符は「勞(労)(ろう)」。
「勞」は聖火で「力(耒(すき))」を清める農耕儀礼。
「」の初形は「」で、かがり火を組み合わせた形。
「撈」は多く漁撈の意に用いる。