異体字【梳】
[音] | ショ |
ソ |
[訓] | くし |
くしけずる | |
すく | |
とく |
《意味》
【梳る】くしけずる
櫛で髪の毛をとかして整える。けずる。すく。
「緑なす黒髪を梳る」
【梳(き)櫛】すきぐし
髪をすいて汚れを取る、歯の目の細かい櫛。
【梳(き)毛】すきげ
髪形を整えるために毛髪の中に入れたり、梳き櫛にはさんで汚れを取るのに用いる毛の束。
「そもう」と読めば別の意になる。
【梳く】すく
髪の毛を櫛でとかす。また、櫛で髪の毛のふけやごみを取る。くしけずる。
【梳毛】そもう
羊などの動物の毛をすいて短い毛を除き、ちぢれを引き伸ばして長さをそろえ平行に並べること。また、そのようにした毛。
「梳毛機」「梳毛糸」
「すきげ」と読めば別の意になる。
【梳盥】そかん
髪をくしけずり、手を洗うこと。
【梳沐】そもく
髪を洗ってくしけずること。
【梳く】とく
もつれていた毛に櫛を入れて整える。
「梳かす」ともいう。
《字源》
声符は「(そ)」で「疏(そ)」の略体。
「疏」の声符は「疋(しょ)」で、粗い目を通る意があることから。
《字体》
「」の部分は、「」(上部が「」で3画)の形で書かれた例はなく、手書きの楷書では「」(上部が「」で4画)と書いて差し支えない。
これを含む、「流」「琉」「疏」なども同様。