【疏】 12画 疋(7) 準1級
基本字【】
[音] | ショ |
ソ |
[訓] | とおす |
とおる | |
うとい | |
うとむ | |
おろそか | |
あらい | |
まばら | |
ふみ |
《意味》
「1.~4.」は「疎」に書き換えられるものがある。
【疏い】うとい
「疎い」とも書く。
【疏んじる】うとんじる
親しみを感じられなくて遠ざける。うとましいと思う。
「疎んじる」とも書く。
【疏外】そがい
よそよそしくすること。きらってのけものにすること。うとんじること。
「疏外感」
「疎外」とも書く。
【疏食】そし
粗末な食事。粗食。そしい。
「疎食・蔬食」とも書く。
【疏水】そすい
灌漑・発電・運輸などの目的で、川や湖などから水をひくために土地を人工的に切り開いて水を通すこと。またその通路。
「疎水」に書き換えられる。
【疏通】そつう
意見・意思などが相手によく通じること。
「意思疏通を図る」
【疏明】そめい
「疎明」に書き換えられる。
【疏る】とおる
水などの流れが通じる。ふさがりが分け離れ、通じるようになる。
【義疏】ぎそ
注釈書。特に、経典・経論などの意義・内容を解説した書。
「ぎしょ」とも読む。
【綱挙網疏】こうきょもうそ
物事の根本を摑むことを大事にして、細かな事についてはこだわらないこと。
大きな悪事の根本を追求することに専念して、小さな悪事は見逃すこと。
「綱」は大綱で網を締めくくる元綱。「網」は細い編み目。「疏」は目が粗いこと。
大綱を挙げて細目を粗くするという意から。
【上疏】じょうそ
事情を記して天子に差し出すこと。また、その書状。上書。
【注疏】ちゅうそ
くわしく説明すること。また、その説明。
「疏」は注に更に注を加えたもの。
「註疏」とも書く。
【弁疏】べんそ
言い開きをすること。いいわけ。弁解。
「弁」の旧字体は「辯」。
《字源》
声符は「疋(しょ)」。
元の字は「」で、「
(こう)」は粗めの模様。
《字体》
「」の部分は、「
」(上部が「
」で3画)の形で書かれた例はなく、手書きの楷書では「
」(上部が「
」で4画)と書いて差し支えない。
これを含む、「流」「琉」「硫」なども同様。
つくりの「」の部分は、活字では1画目と2画目がつながってるようにみえるが、実際は「
」とわかりやすく分けて書く。