【灌】 20画 (17) 準1級


[音] カン
[訓] そそ

《意味》

  1. そそぐ。水が流れ込む。
  2. [国訓]群がり生える。「灌木」

【灌かんがい

水を川・湖などから引いてきて農地をうるおすこと。

【灌頂】かんじょう

  1. 真言宗で、仏門に入るときや、修道者が昇進するときに、頭に香水(こうずい)をそそぐ儀式。
  2. 墓石に水をそそぐこと。
  3. 雅楽や和歌で秘法や極意を授けること。

【灌水】かんすい

農作物などに、水を注ぎかけること。
「茶畑に灌水する」「灌水浴」

【灌仏会】かんぶつえ

釈迦の誕生日である四月八日に、釈迦像に甘茶を注ぎ礼拝する法会。
仏生会(ぶっしょうえ)。降誕会。浴仏会。竜華会(りゅうげえ)。花祭り。灌仏。

【灌木】かんぼく

「低木」の旧称。
通常、ヒトの身長以下の高さの樹木をいう。主幹と枝との区別がはっきりせず、根もとから多くの枝に分かれているものが多い。ナンテン・アジサイなど。
喬木(きょうぼく)

【灌ぐ】そそぐ

水を引いて流し込む。水をそそぎかける。

【湯灌】ゆかん

仏式の葬儀で、死体を棺に入れる前に湯でふき清めること。

《字源》

声符は(かん)
は毛角(「卝」の部分)があり、大きな目をした鳥の形。
は毛角のある鳥でミミズク(「旧」の旧字体「舊」や、「獲」などに含まれる)。
それに目を加えた形が
卜辞や金文の用例からすると、は農耕儀礼に関する祭儀をいう字で、鳥占(とりうら)によって農業の豊凶を占っていたと思われる。
を含む字に「勧(勸)」「観(觀)」「歓(歡)」などがある。

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