【籠】 22画 (16) 準1級

交換略字【篭】


[音]
  ロウ
[訓] かご
  もる
  める

《意味》

  1. かご。竹を編んで作った細長いかご。
  2. こめる。とりこめる。まるめこむ。
  3. [国訓]こもる。とじこもる。

【籠】かご

竹・(とう)(つる)・針金などの細い物を編んだり組んだりして作った入れ物。
《籠で水をむ》かごでみずをくむ
骨折りばかり多くて、効果のないことのたとえ。
(ざる)に水」

【籠手】こて

  1. 剣道で、小手を覆う用具。また、手首と肘の間の部分を打つ技。
  2. 弓を射るとき、袖が弓に当たるのを防ぐために、左の手首から肩のあたりにかける覆い。皮または絹で作った。ゆごて。
  3. (よろい)の付属品の一つ。腕を覆う用具。
「小手」とも書く。

【籠める】こめる

  1. いっぱいになるように入れる。つめる。
  2. ある気持ちなどを十分に注ぎ入れる。
「込める」とも書く。

【籠もり】こもり

中に入って出てこないこと。こもること。特に、社寺に泊まって祈願すること。

【籠もる】こもる

  1. 中に入ったまま出ないでいる。
  2. 気体などが一杯に満ちる。
  3. 力・気持ちなどはっきり形に表れないものが内に含まれている。
  4. 一定期間社寺に泊まりこんで勤行や祈願をする。参籠する。おこもりする。

【籠球】ろうきゅう

バスケットボール。
Wikipediaバスケットボール

【籠居】ろうきょ

外に出ないで、家の中にとじこもっていること。
閑居(かんきょ)」「蟄居(ちっきょ)

【籠城】ろうじょう

  1. 敵に囲まれて、城の中にたてこもること。
  2. 何かの理由で、ある場所にひきこもって外に出ないこと。

【籠鳥檻猿】ろうちょうかんえん

自由にならない身のこと。自由を束縛されて、思い通りに生きられないもののたとえ。
(かご)の中に閉じ込められた鳥と、(おり)に閉じ込められた猿の意から。

【籠鳥恋雲】ろうちょうれんうん

拘束された者が自由を得たいと望むこと。また、故郷を恋しく思うたとえ。
籠鳥(ろうちょう)(くも)()う」が書き下し文。

【籠絡】ろうらく

他の人をうまく手なずけて自分の思いのままに利用すること。まるめこむこと。

【印籠】いんろう

昔、腰にさげた三重または五重の小さな重ね箱。古くは印・印肉などを入れたが、後に薬などを入れるようになった。
薬籠(やくろう)

児籠】えじこ

乳児を入れておくために藁で作ったかご。夏用として竹製のものもある。東北地方に多い。

【尾籠】おこ

愚かなこと(人)。ばかげたこと(人)。
・痴」とも書く。

【駕籠】かご

乗り物の一つ。人の座る部分を木や竹で作って棒に(つる)し、前後から担いで運ぶもの。
「一(ちょう)~」と数える。

【口籠もる】くちごもる

  1. 言葉が口の中にこもってはっきりしない。もぐもぐ言う。
  2. 話したいと思う言葉がすらすら出ない。言い渋ってはっきり言わない。

【参籠】さんろう

神社・寺などに一定期間こもって祈願すること。おこもり。

【自家薬籠中の物】じかやくろうちゅうのもの

自分の思い通りに、必要に応じていつでも役に立てられる物。また、完全に身についた技術や、自分の思うように動かせる人の例え。
「薬籠」は薬箱のこと。自分の薬箱の中の薬のようにすぐ使える意から。
薬籠中物(やくろうちゅうのもの)」「自家薬籠(じかやくろう)

【蒸籠】せいろう 

食物を蒸す、木製の道具。
角型または丸型の(わく)の底に()の子が敷いてあり、釜の上などに置いて蒸気を通して蒸す。せいろ。

【池魚籠鳥】ちぎょろうちょう

不自由な身の上、生活のこと。また、宮仕えのこと。
「池魚」は池の中の魚。「籠鳥」は(かご)の中の鳥。

【灯籠】とうろう 

石・金属・木などで(わく)をつくり、紙や(しゃ)を張って中にあかりを(とも)す器具。

【旅籠】はたご

  1. 昔、旅行のとき、馬の飼い葉を入れた(かご)。また、旅行用の食品や手まわりの品を入れた(かご)
  2. 宿屋。旅館。「旅籠屋」の略。

【魚籠】びく

釣りなどで、とった魚を入れておく器。
「魚籃」とも書く。

【薬籠】やくろう 

  1. 薬を入れる箱。薬箱。
  2. 印籠(いんろう)

《字源》

声符は「龍(りょう)

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