【嬰】 17画 (14) 準1級


[音] エイ
[訓] めぐ
れる
あかご

《意味》

  1. みどりご。あかご。ちのみご。
  2. めぐらす。めぐる。首飾りを首にめぐらすように、とり巻く。
  3. かける。かかる。ふれる。首にかける。手をまわしてなでる。周りにさわる。とりつかれる。
  4. 音楽で、音階を半音だけ高くすること。「変」

【嬰記号】えいきごう 

音の高さを本来の音よりも半音高くすることを示す記号「#」。シャープ。
「変記号」

【嬰孩】えいがい

みどりご。乳飲み子。
「嬰児」

【嬰児】えいじ

  1. 生まれたばかりの子ども。ちのみご。みどりご。乳児。
  2. 一歳から三歳ぐらいまでの子ども。
    「幼児」
    「嬰児のごとき心」

【嬰えいりん

相手の機嫌を損ねること。激怒させること。
逆鱗(げきりん)(竜のあごの下に、逆さにはえているという鱗)に()れる意から。

【嬰児えじこ

乳児を入れておくために藁で作ったかご。夏用として竹製のものもある。東北地方に多い。

【嬰児】みどりこ

生まれてまだ間もない、二、三歳までの子ども。
「嬰児は母に抱かれて眠っている」
「えいじ」とも読む。「緑児」とも書く。

【晏嬰狐裘】あんえい(の)こきゅう

上に立つ者が倹約に努め、職務に励むこと。
「晏嬰」は人名で中国春秋時代の斉の宰相、「狐裘」は狐の脇の下の白い毛の部分で作った衣のこと。
晏嬰は、高価であるが一枚の狐裘を三十年間着用し、職務にいそしんだので名宰相といわれたという故事から。
「一狐裘三十年」ともいう。

嬰】がいえい

ようやく笑いはじめたころの幼児。

【退嬰】たいえい

  1. あとずさり。しりごみ。
  2. 新しい物事を積極的に受け入れていくような意気込みがないこと。
    進取(しんしゅ)

【退嬰的】たいえいてき

今のままでよいとして、進んで新しいものをとり入れようとしないようす。ひっこみがちなようす。
消極的(しょうきょくてき)

《字源》

「賏(えい)+女」
「賏」「纓(えい)の初文で、貝の首飾り。
それをお(まじな)いとして生まれたばかりの女の子の首に巻いた。
その子を嬰児(えいじ)という。

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