【粱】 13画 (7) 1級


[音] リョウ
[訓] あわ
こくもつ

《意味》

  1. あわ。また、特に、粒の大きな良質のあわ。
  2. 上等な米。上質な穀物。

【粱】あわ

イネ科の一年草。九月ごろ穂をだして花を開き、小さな実を結ぶ。おおあわ。黄粱(こうりょう)

【高粱】コーリャン

モロコシの一種。背が高い。中国東北部・朝鮮北部に産する。

【黄粱】こうりょう

粒の大きいあわ。おおあわ。

【黄粱一炊】こうりょういっすい

人生の富貴栄華のはかなさのたとえ。
粟飯を炊くほどの短い時間の意。
昔、盧生という青年が、邯鄲の旅館で、道士呂翁(りょおう)から借りた枕をあてがって(うた)た寝をしたところ、栄華を極めた一生のことを夢に見たが、目が覚めてみると、それは宿の主人が黄粱(こうりょう)の飯を炊いている短い間の夢であったということから。
一炊之夢(いっすいのゆめ)」「黄粱一炊夢(こうりょういっすいのゆめ)」「一膏粱」「盧生之夢(ろせいのゆめ)」「一場春夢(いちじょうしゅんむ)」「栄華之夢(えいがのゆめ)」「南柯之夢(なんかのゆめ)」「邯鄲之夢(かんたんのゆめ)」「邯鄲之(かんたんのまくら)

【膏粱子弟】こうりょうしてい 

裕福な家庭に生まれた若者のたとえ。
「膏」は脂ののったおいしい肉、「粱」はおいしい穀物で、「膏粱」は美食のこと。転じて裕福な家のこと。「子弟」は良家の子供。
綺襦紈袴(きじゅがんこ)」「公子王孫(こうしおうそん)」「千金之子(せんきんのこ)

《字源》

声符は(りよう)
金文の「粱」の字形は、穀物の実をすきとる形。

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