【苞】 8画 (5) 1級


[音] ホウ
[訓] つつ
つつ
つと
みやげもの
ねもと

《意味》

  1. あぶらがや。カヤツリグサ科の多年草。ぞうり・むしろなどをつくるのに用いる。
  2. つつみ。つと。つつんだ品物。また、みやげもの。「包」
  3. 茎につつまれて、ふっくらとした根もと。

【苞あらまき

  1. ・竹の皮・藁などで魚を包んだもの。つと。すまき。
  2. 甘塩の鮭。北海道の名産。はらわたを抜き塩を詰めて作る。もと、荒縄などで巻いたのでいう。
「荒巻(き)・新巻(き)」とも書く。「ほうしょ」と読めば別の意もある。

【苞・苞】つと 

  1. わらなどを束ね、中に食品などを入れて包みとしたもの。わらづと。
  2. 土産物としての産物。また、土産。
「苞苴」は「ほうしょ」と読めば別の意もある。

【苞】ほう

葉の変形物。芽やつぼみを包んで保護する。花弁のように美しく見えるものもある。苞葉。
Wikipedia

【苞ほうしょ

  1. 「苞苴・苞(つと)」に同じ。
  2. 賄賂。まいない。

【家苞】いえづと

わが家に持って帰る土産。

【竹苞松茂】ちくほうしょうも

人の長寿や新築家屋の落成を祝う語。
「竹苞」は竹が群がり生えているように堅固なこと。「松茂」は松が青々と茂っているように見事なこと。

《字体》

(包)」の部分は隷書の頃からの形で、唐代以降の楷書では」「包」両方使われる。
の方が主流で、昭和21年の当用漢字表にも採用されたが、なぜか昭和24年の当用漢字字体表からは「包」が採用された。
「苞」も同様で、と書かれた例は少数。

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