【蟠】 18画 (12) 1級


[音] バン
ハン
[訓] わだかま
うずくま
がる
めぐ

《意味》

  1. わだかまる。とぐろを巻く。「盤」
  2. めぐる。ぐるぐると平面をまわる。「盤」

【蟠踞】ばんきょ

  1. 広く根をはって動かないこと。また、とぐろをまいて動かないこと。
    「芝生の合間を縫って雑草が蟠踞する」
  2. 広い土地に勢力を張って、そこを動かないこと。
    「辺境に蟠踞する」
「盤踞」とも書く。

【蟠屈】ばんくつ

  1. 複雑にいりくんでいること。
  2. 気がふさいで、晴れ晴れしないこと。心にわだかまりがあること。
「盤屈」とも書く。「はんくつ」とも読む。

【蟠る】わだかまる

  1. 輪の形にぐるぐると巻く。とぐろを巻く。また、輪状にかがまるようにしてまがる。まがりくねる。
  2. 不平・不満などが解消されないで残る。心が晴れない。
    「不満が蟠る」

【竜蟠蚖りゅうばんげんし

聖人も民間にあれば、俗人に侮られるたとえ。
竜も水中でわだかまっていればイモリも恐れず気儘(きまま)に振る舞う意。
「蚖」はイモリ。「」はほしいまま。
「竜蟠」は「りょうばん」とも読む。「蚖」は漢検配当外の漢字。

【竜蟠踞】りゅうばんこきょ

  1. 地勢の堅固な要害の地のこと。
  2. ある場所を占拠して権勢を振るうこと。
  3. 文章などに勢いがあるさま。
「竜蟠」は竜がとぐろを巻くこと。「虎踞」は虎がうずくまること。
「竜蟠」は「りょうばん」とも読み、「竜盤」とも書く。

《字源》

声符は「番(ばん)
「番」(ばん)(獣の(つめ)の形)と「田」(獣の掌の形)から成る象形。
掌の肉を「膰」という。
機敏に動くものの意があり、また、交代・順次の意がある。
:左から「番」の金文・篆書。
「番」の古文の篆書。

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