同字【扈】
[音] | コ |
[訓] | ひろい |
したがう | |
つきそう | |
はびこる |
《意味》
【扈従】こじゅう
身分の高い人のおともをすること。また、その人。おとも。
「随行」「随従」
「こしょう」とも読む。
【横行跋扈】おうこうばっこ
のさばって勝手気ままに振る舞うこと。
「横行」は勝手気ままに振る舞う意。「跋扈」はのさばりはびこること。
「横行闊歩」「跳梁跋扈」「飛揚跋扈」「専横跋扈」「梁冀跋扈」
悪者などがはびこり、勝手気ままに振る舞うこと。
「跳梁」は躍り上がりはね回ること。「跋扈」は思うままにのさばりはびこること。
「横行跋扈」「飛揚跋扈」「梁冀跋扈」
【跋扈】ばっこ
わがもの顔に振る舞うこと。のさばりはびこること。
「扈」は魚をとる竹簗、「跋」はこえる意で、大魚は扈を飛び越えて逃げ去るという意から。
「悪徳業者が跋扈する」
自分の欲望のまま、好き勝手に振る舞うこと。
臣下が権力を握り、我が物顔で振る舞うこと。
「梁冀」は後漢の将軍の名。「跋扈」は好き勝手に振る舞うこと。
後漢の将軍梁冀は、権勢を振るい、幼いながらも聡明な質帝に「跋扈将軍」とあだ名されて、これを恨み、帝を毒殺した故事から。
「跳梁跋扈」「横行跋扈」「飛揚跋扈」
《字源》
声符は「戸(こ)」。
《字体》
隷書の時代から「」「」と書くのが標準で、康煕字典体のように「」と書く例はほとんどない。
現在も「」と書くのが一般的。
:康煕字典の形。
:伝統的な楷書の形。
:伝統的な楷書の形。