【】 19画 韋(10) 1級
同字【韜】
[音] | トウ |
[訓] | ゆみぶくろ |
つつむ | |
かくす | |
ゆごて |
《意味》
【韜む】つつむ
おおうようにして中にしまい込む。おさめる。中に隠す。
【韜晦】とうかい
【韜光晦迹】とうこうかいせき
才能などを包み隠して表面に表さないこと。自慢しないこと。
「韜」は包む、「晦」はくらます。「迹」は「跡」と同じで痕跡の意。
光を包み隠し、形跡を残さないの意から。
「光を韜み迹を晦ます」が書き下し文。
「韜光養晦」「自己韜晦」
【韜略】とうりゃく
戦いの方策。戦法。兵法。
「六韜三略」の略。
【自己韜晦】じことうかい
自分の才能・地位・本心などを隠して表に出さないこと。
節操を知り、自分をひけらかさないこと。
「韜晦」は才能や学識を隠す意。
「韜光晦迹」「韜光養晦」
【六韜三略】りくとうさんりゃく
六韜は、文・武・竜・虎・豹・犬韜のこと。三略は、上・中・下略のこと。六韜は太公望の著作、三略は張良の師の黄石公の著作といわれるが、どちらも後世の偽作。
《字源》
声符は「(よう)」。
「」は臼の中から物を取り出す形。狭い器の中に物があふれるようなさまをいう。