【鬯】 10画 鬯(0) 1級
[音] | チョウ |
[訓] | においざけ |
のびる |
《意味》
【鬱鬯】うっちょう
香草の一つ。鬱金香のこと。それをまぜて酒によい香りをつけるのに用いた。
また、鬱金香をまぜてつくった香酒。祭りに用いた。
【秬鬯】きょちょう
秬(黒黍)と鬯(香草の名)とでつくった酒。祭りに用いる。
【匕鬯】ひちょう
祭祀に用いるさじと香り酒。
「震、百里を驚かすも、匕鬯を喪わず」・・・雷鳴が百里にとどろきわたって人々を驚かせても、神を祭る人ならばあわてふためいて匕鬯を取り落とすようなことはしない。
【明鬯】めいちょう
言葉・音声・論旨などがはっきりしていること。また、明るくのびのびしていること。
「明暢」とも書く。
《字源》
香りをつける鬱草を、酒壺にひたしている象形。その酒を鬱鬯という。
:「鬯」の甲骨文字。