【瑠】 14画 王(10) 準1級
本字【璢】
[音] | ル |
[訓] |
《意味》
七宝の一つ「瑠璃」に用いられる字。
【瑠璃】るり
《瑠璃は脆し》るりはもろし
美しいものや優れたものは、傷つきやすいということのたとえ。
《瑠璃も玻璃も照らせば光る》るりもはりもてらせばひかる
優秀な人物は、どこにいても目立つことのたとえ。
また、よい素質や才能を持っている人は、機会を与えられれば努力して真価を発揮するようになるということ。
「玻璃」は水晶のことで、瑠璃も玻璃も質は違うが光を当てればともに美しく輝く意から。
【瑠璃色】るりいろ
紫がかった美しい青色。
CMYK:97、74、0、0 RGB:22、62、134
【瑠璃鳥】るりちょう
オオルリ・コルリ・ルリビタキの俗称。特にオオルリの称。
Wikipedia「オオルリ」
【瑠璃鶲】るりびたき
ツグミ科の小鳥。全長約14センチメートル。雄は背面が美しい瑠璃色、脇はオレンジ色で腹面は白。鳴き声も美しい。
Wikipedia「ルリビタキ」
【浄瑠璃】じょうるり
《字源》
つくりの「留」の正字は「畱」で、「(りゅう)+田」。
「」はあふれ出た水の形。
田地に用いるために、水を溜めておくことをいう。
:それぞれ「留」の金文・説文篆文。
《字体》
つくりの「留」は、手書きの楷書の歴史において「畱」のように書かれたことはほとんどない。
漢隷や唐代楷書より、「(口を厶にした字体も)」「」「」そして常用漢字にも採用された形「」と書きやすい形で多彩に書かれている。
「畱」は『康煕字典』特有の説文篆文準拠の字体。
「瑠」も同様で、現在手書きの楷書では常用漢字の「留」と併せて「」と書くのがよい。