【茨】 9画 (6)  2級


[音]
[訓] いばら
くさぶき

《意味》

  1. いばら。バラ・カラタチなど、とげのある低木の総称。うばら。
  2. ふく。屋根を()く。また、くさぶき。
  3. かや。「(ぼうし)

【茨】いばら

  1. いばら。バラ・カラタチなど、とげのある低木の総称。
  2. 植物のとげ・はり。
・棘」とも書く。

【土階茨】どかいぼうし

住居が質素なさま。
「土階」は土を盛って築いた質素な階段。「茅茨」はかやぶきの屋根や家。
中国古代の聖天子(ぎょう)の宮殿が非常に質素だったことから。
茨不翦(ぼうしふせん)」「采椽不斲(さいてんふたく)」「土階三等(どかいさんとう)」「屋采椽(ぼうおくさいてん)」「尭階三尺(ぎょうかいさんじゃく)

《字体》

「次」のへんは、であり、氷を表す(にすい)とは字源が異なるが、形が似ているものを類型化するという漢字の簡略化により、北魏楷書の頃からの形に統一され主流となった。手書きの楷書でと書くのはまれである。
以前からの常用漢字「次」「姿」「盗」「資」「諮」にはの形が採用されたが、平22年常用漢字表追加字の「茨」「恣」は、の方を正字として採用してしまい、字体整理に合理性が伺えない。
の形は一応許容字体として認められているので、細かいことは気にせずと書いてよい。

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