【丑】 4画 一(3) 準1級
[音] | チュウ |
[訓] | うし |
《意味》
【丑寅】うしとら
十二支で表した方角の名の一つ。北東。
鬼門に当たるとして、この方向にむかって物事を行うことをさける。
【丑紅】うしべに
寒の丑の日に売る口紅。口のあれをふせぐなどの薬効があるという。寒紅。
【丑三つ時・丑満時】うしみつどき
昔の時刻の一つ。丑の刻を四つに分けて、その三番目にあたる時刻。
今の午前二時から二時半までの間。転じて、真夜中。深夜。
「草木も眠る丑三つ時」
《字源》
指先に力を入れて曲げ、強くものをとる形。
「又(ゆう)」の字形の、爪を立てている形。
十二支に用いるのは仮借義(借りてきた意味)。
糸を強くしめることを「紐」といい、印のつまみを「鈕」という。
また鼻を強く打って鼻血を出すことを「衄」いう。
みな指に力を加える意がある。
:左から「又」の甲骨文字・篆書。
:左から「丑」の甲骨文字・篆書。