16画 (10) 準1級

同字


[音] カン
[訓] ふで
  ふみ
てがみ
みき

《意味》

  1. 鳥の名。鳥の羽のしんが強いもの。
  2. 長い羽毛でつくった筆。「翰墨」。
  3. 筆で書いた物。手紙や文章。また、文士。「翰林」「書翰」
  4. 高く飛ぶ。
  5. みき。はしら。「幹」
3.の中には「簡」に書き換えられるものが多い。

【翰苑】かんえん

  1. 手紙や文章。
  2. =「翰林院」
「苑」は物事の集まる場所の意。

【翰藻】かんそう

詩・文章のこと。
「藻」は言葉のあや。

【翰墨】かんぼく

  1. 筆と墨。
    「翰墨を座右に置く」
  2. 文学のこと。
  3. 書いたもの。文章のこと。
  4. 筆跡。

【翰林】かんりん

  1. 学者・文人の仲間。文書の集まっている所の意から。
    「学林・儒林」
  2. 翰林院(かんりんいん)」1.の略。

【翰林院】かんりんいん

  1. 中国で唐時代にはじまり、歴代王朝に設けられた官庁の一つ。
    学者・文士を集め、詔勅をつかさどり、時に国史・図書の編集なども行った。翰林。
    翰苑(かんえん)
  2. 「アカデミー」の訳語。学問・芸術において指導的な役割をする人の団体。

【翰】ふで

  1. 文字を書く筆。
  2. 「1.」で書いた手紙や文章。

【手翰】しゅかん

自筆の手紙。書簡。書状。
「手簡」に書き換えられる。

【書翰】しょかん

手紙。書状。
「書簡」に書き換えられる。

翰】だかん

他人から来た手紙の敬称。
雲」

【約翰】ヨハネ

ヨハネ。イエス-キリストの十二弟子の一人。イエス昇天後、エルサレムのキリスト教会を指導した。後世、ヨハネ福音書・ヨハネ黙示録の著者とされる。
Wikipediaヨハネ

《字源》

声符は「倝(かん)
「倝(かん)は高い旗竿に吹き流しがなびく形。
「翰」は高く飛ぶ意に用いる。羽・筆毛の意にも用いる。
「倝」を部分として持つ字に「幹」「」「乾」「韓」「などがある。

《字体》

「羽」の部分について、唐代の楷書からの形で書かれていて、の形で書かれたものは見受けられない。
手書きの楷書の場合、と書く方が運筆の面からも自然。

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