【朶】 6画 (2) 1級


[音]
[訓] しだれる
えだ
ひとふさ
うごかす

《意味》

  1. えだ。花のついた枝。
  2. しだれる。たれる。枝や花・実などがたれさがる。また、たれさがっているもの。「朶雲」「耳朶」
  3. 花や雲のかたまりを数えるときの言葉。「万朶」
  4. たらせる。下へ垂らすように動かす。

【朶】えだ

  1. 花のついた枝。垂れ下がった枝。
  2. 花や雲のかたまりになったもの。

【朶だい

  1. あごを垂らして、食べようとすること。また、欲しがること。
  2. 強国が弱国を併しようとすること。

【朶雲】だうん

  1. 垂れ下がった五色の雲。
  2. 他人から来た手紙の敬称。お手紙。
    唐の韋陟(いちょく)が自分の書を五朶雲(五色の垂雲)のようだといった「唐書」の故事から。

【朶だかん

他人から来た手紙の敬称。
「朶雲」

【歯朶】しだ 

シダ類に属する植物の総称。葉の一部にできる胞子によってふえる。
ワラビ・ゼンマイなどは食用、タマシダ・シノブなどは観賞用。
Wikipediaシダ植物
「羊歯」とも書く。

【耳朶】じだ

  1. 耳たぶ。「耳朶(みみたぶ)」に同じ。
  2. 耳。「悲鳴を耳朶にする」
《耳朶に触れる》じだにふれる
耳に入る。聞き及ぶ。聞く。

【粗朶】そだ

切り取った木の枝。薪などに用いる。

【万朶】ばんだ

多くの花の枝。また、多くの花。
「万朶の桜が山を染める」

【耳朶】みみたぶ

耳の下部の柔らかい部分。
「じだ」とも読む。「耳埵」とも書く(「埵」は漢検配当外漢字)。

《字源》

枝先の花が垂れて動く形。
「朶」の上部「乃」「秀」の下部と同じく花房の形で、「秀」は穀類の花を表す字。

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