【糟】 17画 (11) 準1級


[音] ソウ
[訓] かす

《意味》

  1. かす。酒かす。
  2. もろみ。醸造して、まだ濾していない酒のもと。

【糟】かす

酒の(もろみ)を濾して液汁を取ったあとに残ったもの。酒かす。
」とも書く。

【糟鮫】かすざめ

カスザメ科の海魚。エイに近い形で、背は茶褐色で腹は白い。
肉はかまぼこの原料とし、皮はさめやすりとして利用する。
Wikipediaカスザメ

【糟汁】かすじる

水に酒かすを加え、実に塩鮭や塩ぶりなどを使った味噌汁(みそしる)
汁」とも書く。

【糟漬け】かすづけ

酒粕を調味した床に、肉・魚・野菜などを漬けた物。
漬け」とも書く。

【糟そうこう

そまつな食事。また、貧乏な暮らし。
酒の(かす)(ぬか)の意から。
《糟の妻》そうこうのつま
若く貧乏な時代から苦労を共にしてきた妻。
自分の妻を謙遜(けんそん)した言い方でもある。
《糟の妻は堂より下さず》そうこうのつまはどうよりくださず
若く貧しい時から苦労を共にしてきた妻は、夫が立身出世をしてから後も離縁してはならない。

【糟そうはく

  1. 酒のかす。
  2. よいところを取り去った残りのたとえ。不用物。
    「古人の糟粕を()める」

《字源》

声符は「曹(そう)
「曹」の本字は「㯥+(えつ)
「東」は袋の形で、「曰」は誓約を入れる器。
「曹()」は、裁判の当事者がそれぞれ提供するものを袋に入れて並べる形。
裁判用語で、法曹が原義。
:「糟」の篆書。

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