【智】 12画 (8)  準1級


[音]
[訓] ちえ
  さと

《意味》

  1. 物事をとらえて、理解する働き。知恵。
  2. さとい。かしこい。
「知」が書き換え字。「智慧」「智能」「智謀」

【智ちえ

  1. 煩悩を去り、真理をとらえ、悟りをひらく精神の力。六波羅蜜の第六。
  2. 事の道理や筋道をわきまえ、正しく判断する心のはたらき。事に当たって適切に判断し、処置する能力。
「2.」は「知恵」に書き換えられる。

【智ちのう

  1. ちえぶくろ。深くたくわえられた知恵。
  2. 相手の出鼻をくじくような一撃を与える。
「知嚢」とも書く。

【智勇兼備】ちゆうけんび

知恵も勇気も兼ね備えていること。
「知勇兼備」とも書く。
高材疾足(こうざいしっそく)

【智利】チリ

南アメリカの南西部にある共和国。
Wikipediaチリ

【有智高才】うちこうさい

人並み外れて才能に恵まれていること。
仏教の言葉で、「有智」は生まれつき聡明なこと、「高才」は学習によって得た優れた才能のこと。
「知勇兼備」とも書く。「高才」は「こうざい」とも読む。

智】かんち

悪がしこい知恵。悪知恵。
「奸智に長ける」
「奸知・智」とも書く。
狡知(こうち)」「奸才」

智術数】かんちじゅっすう

よこしまな知恵と計略。悪巧み。
「奸智」は「智」とも書く。
奸智術策かんちじゅっさく」「権謀術数けんぼうじゅっすう」「権謀術策けんぼうじゅっさく

佞邪智】かんねいじゃち

性格がひねくれていてずるがしこいこと。
「邪智奸佞」ともいう。「奸佞」は「佞」とも書く。

【灰身滅智】けしんめっち

仏教の言葉で、身も心も無にして悟りに達する境地をいう。
小乗仏教の理想の境界。
「身を灰にして(こころ)を滅す」が書き下し文。

【大智不智】たいちふち

本当に優れた知者は、その知恵をひけらかさないので一見無知な愚か者に見えるということ。
利口ぶってはいけないという戒め。
「大智」はきわめてすぐれた知恵。また、それを備えた人。
「大智は智ならず」が書き下し文。
知者不言(ちしゃふげん)

甲骨文字は「矢(し)+(かん)+(さい)。金文では更に「曰(えつ)が加わる字形もある。「矢」(盾)は誓約の時に用いる聖器。
はその誓約を収めた器。「曰は中にその誓約があることを示す形。その誓約を明らかにし、これに従うことを「智」という。
「知」に対して名詞的な語。

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